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鱒(マス)と鮭(サケ)の違いは?結局なんなの?

目次

鱒と鮭の違いは?

鱒と鮭は、ともにサケ科の魚類であり、外見が似ていることから混同されることがあります。

しかし、実際には鱒と鮭にはいくつかの違いがあります。

生息地の違い

鱒は、清流や湖沼、氷河の流れなどの淡水域で生息しています。

一方、鮭は、河川から海洋へ遡上して産卵する降河型(こうかがた)と、海洋で過ごす降海型(こうかいがた)がいます。

鮭は、産卵のために海から川に遡上するため、河川においても生息することがありますが、基本的には海洋で過ごすことが多いです。

身体の大きさの違い

一般的に、鮭の方が大型である傾向があります。

鱒の最大種は、サクラマス(ヤマメの降海型)で体長が1mを超えることがありますが、鮭の最大種であるキングサーモンは体長が1.5mを超えることがあります。

ただし、鱒の中にも大型種が存在し、鮭の中にも小型種が存在するため、種類によっては体長に大きな違いがない場合もあります。

肉質の違い

鱒と鮭の肉質にも違いがあります。鱒は、一般的に淡白で、脂肪分が少なめです。

一方、鮭は、肉に脂肪分が多く含まれているため、脂がのっていると表現されることもあります。

また、鮭の肉は、サーモンピンクとも称される淡紅色や橙色をした色鮮やかなものが一般的ですが、鱒の場合は淡いピンク色をしている場合が多いです。

鮭や鱒の赤色は、筋肉の色にアスタキサンチンという甲殻類由来の色素が含まれているかどうかで決まります。

鱒の場合、甲殻類と同時に陸上の昆虫も餌となりうるため肉の色が淡くなるものと考えられます。

食べ方の違い

鱒と鮭は、食べ方も異なる場合があります。

鮭は、生食や焼き魚、塩焼き、煮物など、多様な調理法で食べられる一方、鱒は、塩焼きや煮物、鱒寿司、鱒のムニエルなど、比較的シンプルな食べ方であることが多いです。

これは、淡水魚の生食におけるリスクの高さが由来していると考えられます。

鱒は生活環のなかで餌を由来として人体に有害な寄生虫を筋肉に宿していることがあり、場合によっては命に関わることからあまり生食に利用されません。

遡上の仕方の違い

鱒と鮭は、遡上(そじょう)する方法に違いがあります。

鮭は、生まれた川に戻るという母川回帰(ぼせんかいき)という習性があり、遡上する際には、河川に対して垂直に飛び跳ねながら進みます。

産卵の時期の違い

鱒と鮭の産卵(さんらん)の時期にも違いがあります。

鮭は、秋から冬にかけて、川に遡上し、産卵を行います。

種類の違い

鱒と鮭は、多様な種類が存在し、その中には見た目がよく似ている種類もあります。

しかし、鱒と鮭は、別の種類の魚であり、それぞれに特徴があります。

代表的な鱒の種類には、ヤマメ、アメマス、サクラマスなどがあります。

一方、代表的な鮭の種類には、サケ、キングサーモン、アトランティックサーモンなどがあります。

以上のように、鱒と鮭にはいくつかの違いがあります。それぞれの特徴を理解し、適切に扱うことで、美味しく食べることができます。

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